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二重切りに立ち昇り

2020-11-17

11月最初の池坊の稽古では、竹の花器「二重切り(根付)」に柳と菊の立ち昇りという生花(しょうか)の変形型を活けました。

諫早市内の先生に代わって資格が一つ上がり、稽古時間が長く取れる時には新しい活け方もしていきましょうと前々から言われていて、今回の稽古日前に先生から「柳が手に入ったので二重切りの花器をお持ちください」と連絡がありました。

まず、剣山ではなく又木を使って柳を活けます。真は花器の中央に向かってカーブを付け、副は前面に出します。柳は自由に曲がりますので枝の特性を生かした技で、菊を入れたら格好の良い活け花が完成です。

開館前の往復時間を入れて2時間が私の稽古時間ですが、とても有意義な時間となりました。(N)