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一冊の本

2021-01-07

西日本では今日から明後日にかけて気温が下がり厳しい寒さが続く見込みで暴風や平地でも積雪があるとの予報で、寒気に身が縮こまっています。

また、昨日は長崎県内でもコロナの感染拡大を受けて県独自に設けた感染段階をステージ4に引き上げ、県内全域に「特別警戒警報」(7日~17日の期間)の発令があり、正月明け早々、身構えざるを得ない状況になってきています。

正月休みに読もうと思い年末に準備していた一冊の本「影に対して 母をめぐる物語」(遠藤周作著 新潮社出版)があります。昨年、長崎市外海地区にある長崎市遠藤周作文学館で発見された未発表の中編小説です。

母について書かれた内容ですが、ほかに著者がこれまで母をめぐって書いた作品から出版社の編集部が選んだ「雑種の犬」「六日間の旅行」「影法師」「母なるもの」「初恋」「還りなん」の6篇も収めてあります。まだ、影に対して・・・の篇だけしか読んでいませんが、狐狸庵先生が、両親が離婚した後の母について抱いていた想いに少しでも触れることができればと思いながら読んでいます。

 

「影に対して 母をめぐる物語」(遠藤周作著 新潮社出版)