山本美術館 > ブログ > 陽光美術館の中島宏展

陽光美術館の中島宏展

2008-02-14

12日の休館日は、佐賀県武雄市の「陽光美術館」に出かけました。  ここでは現在、「人間国宝 中島宏展」(~9月30日まで)が開催されています。当館でも中島宏の作品を常設展示していることを知られた美術館の学芸員の方が、先日当館にお見えになり、いろいろ中島作品についてお聞きしていたので、早く訪問したいと思っていました。

美術館には中島宏先生の作品が約40点展示されてあり、その独特の青磁の美しさは圧巻の一言でした。ブルーやグリーンだけではなくピンクやオレンジ等の入り混じった不思議な色彩や精緻に彫刻された作品を眺めていると、別世界に引き込まれてしまいそうな魅力があります。 そんな中で特に感激したのが、「青瓷露胎彩壺」という最新の作品で、(私の印象ですが)釉薬で宇宙を表現したような大壺でした。  鑑賞後、学芸員の方に美術館と一体となっている日本庭園(慧洲園)を案内してもらい、その中にある喫茶室でこの庭園で栽培された美味しいお茶をいただき、今を盛りに咲き誇っている紅白梅を眺めながら歓談を重ねて、美術館を後にしました。

茶色の建物が陽光美術館

吉野ヶ里歴史公園から移設された「物見やぐら」(奥の高い建物)