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雪降る日に「網走番外地」

2021-02-19

昨日の雪日和、ここあいの丘では一番深い所では15cmほどの積雪がありました。しかも一日中、時には牡丹雪が時にはサラサラとした粉雪が降り続き、美術館と自宅の芝生の上一面には今朝まで真っ白に雪が残っています。

そんな中、極寒の雪景色の撮影シーンがたくさん収められている高倉健の人気を不動にした映画「網走番外地」シリーズ10作目「網走番外地 吹雪の斗争」のDVDを鑑賞。

雄大な北海道の網走・ノサップを舞台に、腕っぷしが強く、義理人情に厚く、それにユーモラスと三拍子揃ったキャラクターの健さん演じる“橘真一”というアンチヒーローが、安藤昇、梅宮辰夫、谷隼人、山本麟一、菅原文太、戸上城太郎、中谷一郎など豪華キャストが曲者揃いに扮して繰り広げる西部劇ばりの騎馬戦や銃撃戦、ドスでの戦いに興奮して見入りました。映画の監督は1作目から全て石井輝男監督です。

網走番外地はこの全10作が大変好評で、その後、主人公がより快活で喧嘩っ早いキャラクターに、名前が“末広勝治”と変更になって、3人の監督により「新網走番外地」シリーズとして8本製作されました。そのほとんどの作品でも雪に覆われた極寒の北海道を舞台に撮影したシーンがたくさんあります。

版画の中の雪景色は独特の趣きがあり、また映画は別ですが、西日本の雪が少ない地方で暮らす私たちは少しの積雪にも右往左往してしまいます。が、毎冬、人間の背丈以上にも降り積もる雪国で暮らしている人たちから見たら、さぞ滑稽に映るだろうなといつも思っています。

 

DVD「網走番外地 吹雪の斗争」ジャケット