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桃の一種活け

2021-02-27

「一月往ぬる 二月逃げる 三月去る」と言うことわざがあるように、二月は逃げるようにあっという間に終わってしまいます。何をしていたんだろうと思い振り返ってみても、これといった出来事も思い浮かんでこないので困ったものです。

二月終わりの池坊の稽古は、桃の一種活けでした。毎年ひな祭りの前には桃を活けますが、枝をタメていると(カーブを付けること)花がぽろぽろ落ちるので、最初の頃は活け終わるとたくさんの花が枝から落ちて残念な思いをしていました。しかし、稽古を重ねるに従い花が落ちないよう手早く綺麗に活けることができるようになり、今はお任せくださいと自信をもって言えるようになりました。

あいの丘は昨日から暴風が吹き荒れて寒い日が戻ってきています。気温が低く寒い日が続くと生花は長持ちしますが、そろそろ寒さとはおさらばしたいものです。(N)