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一気読みの面白さ

2021-03-15

久しぶりに興奮して読み進めた本に出会いました。

昨年末に出版された「野良犬の値段」(百田尚樹著 幻冬舎発行)です。Amazonのレビューでの高評価などを見て、遅ればせながら手にしました。

帯の表の⌈「私たちはある人物を誘拐しました。この人物を使って実験をします。前代未聞の「劇場型」誘拐事件が、日本社会に“命の価値”を問いかける。」、「稀代のエンタメ作家・百田尚樹が、とうとう「ミステリー」を書いた!」⌋。

裏面の、⌈「突如としてネット上に現れた、謎の「誘拐サイト」。<私たちが誘拐したのは以下の人物です>という文言とともにサイトで公開されたのは、6人のみすぼらしい男たちの名前と顔写真だった。果たしてこれは事件なのかイタズラなのか。そして写真の男たちは何者なのか。半信半疑の警察、メディア、ネット住民たちを尻目に、誘拐サイトは“驚くべき相手”に身代金を要求する――。日本全体を巻き込む、かつてない「劇場型犯罪」が幕を開ける!」⌋に、? という感じです。

日頃は芸術一般や社会・政治・経済ジャンル関係の本に目を通すことが多いのですが、この本は読み進めるとどんどん引き込まれていき、読了後は何か清々しい気分となり素晴らしいストーリー展開でした。著者のミステリー次作を待ち遠しく思います。

 

「野良犬の値段」(百田尚樹著 幻冬舎発行)