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観たかったDVD

2021-04-11

四月も早や中旬。先日、石原裕次郎主演の映画で長らくDVD化を待ち望んでいた作品2本を入手しました。

朝日新聞出版より「石原裕次郎シアター DVDコレクション」として刊行された1972年製作の「影狩り」と「影狩り ほえろ大砲」です。

本作品は、劇画「ゴルゴ13」で有名なさいとう・たかを原作の人気劇画を東宝と石原プロダクションが映画化したもので、封切り時に映画館で観たきりでした。

幕府により藩のお取り潰しにあい、流浪の身となった裕次郎扮する室戸十兵衛が同じ境遇の内田良平扮する日光と成田三樹夫扮する月光の3人が“影狩り”となり、幕府が派遣した“影”と呼ばれる隠密や忍者たちと壮絶な戦いを繰り広げる物語です。裕次郎にとっては初めてのシリーズ映画でした。

今から約50年前、週刊誌(週刊ポスト)に劇画が掲載されていた時から同級生の理髪店や本屋でよく立ち読みして面白く思い、映画化されたのを楽しみにして観に行ったことが蘇ります。

3人とも劇画からそのまま出てきたような扮装や役作りでしたが、とりわけ成田三樹夫の月光役は抜群でした。余談ですが、私にとって劇画の映画化やテレビ化では新人の伊吹吾郎が演じた「無用ノ介」(原作はさいとう・たかを)が一番で、テレビで初回を視た時は「劇画の中の無用ノ介がそのまま出てきている。よくまあ、似た者を見つけたものだ」と驚きびっくりし、忽ちファンになりました。

約半世紀ぶりに観たDVDにはマガジンが付いていて、作品の解説やストーリーの紹介、出演者、作品の背景やエピソードなどが載っていたので、忘れていたことがよく分かり満足でした。

 

DVD「影狩り」ジャケット

DVD「影狩り ほえろ大砲」ジャケット