山本美術館 > ブログ > 泊船

泊船

2021-05-21

先日、池坊の先生から分けて頂いた木製花器の「泊船」は焼杉で作られた船の形をしたものですが、池坊花伝書の生花五ヶ条にも記されている池坊華道の古典活けができる花器です。

出船、入船、泊船の「三船生方の事」説明を受け、泊船は帆が立っているように横に広がらないよう直線的に活けることと、先生のご自宅の庭にあるサルスベリの若木を利用して活け方を習いました。

自宅に帰り、別に頂いていた菊があったので、早速活けてみました。剣山を使わずに配り(又木)で活けるのにも随分と慣れてきましたが、奥の深い池坊の世界、新しい花器を使った活け方を習うのが楽しいこの頃です。(N)