山本美術館 > ブログ > 御玄猪(おげんちょ)に菖蒲活け

御玄猪(おげんちょ)に菖蒲活け

2021-05-31

花菖蒲の名所で知られる大村公園の花菖蒲が見頃との情報がありますが、先日の池坊の稽古では菖蒲を活けました。

今回は池坊独自の伝統ある花器「御玄猪」を持参しました。御玄猪とはその昔、宮中で正月の亥の日の亥の刻に新穀でついた餠を食べて祝う風習があり、その時に供物用に使われた円三方を写して花器としたもので、御玄猪には池坊伝統のお生花(しょうか)を活けます。

菖蒲は毎年活けるので活け方はマスターしていますが、配り(又木)で活けるのは初めてのことで、先生に丁寧に活け方のコツを習いました。池坊の最高職位も持つ先生に代わり早や一年が過ぎて、池坊独自の花器を使用した活け方も少しずつ教えて頂き、今、花器を揃えていくのも楽しみになっています。(N)