山本美術館 > ブログ > 9月の茶道

9月の茶道

2021-09-29

9月の茶道の稽古は、丸卓棚の薄茶点前と茶箱の卯の花点前でした。

丸卓点前は何度か稽古したことがありますが、基本的なお点前なので二度、拝見ありの通し稽古をしました。

そして初めての茶箱点前です。これには6種類のお点前があり、今回は茶箱の平点前と言われる卯の花点前でした。野外のお茶会で行われた点前なので持ち運びやすい小さなサイズの茶箱の中に建水以外のお道具を全て仕込んでおきます。お道具は全部がスモールサイズで可愛く、特にお菓子を入れる「振出し」という蓋付の細長い容器に特徴があり、今日は金平糖が入っていてお客様も喜ぶ演出です。

普段の稽古では、先生は椅子に座って見ていますが、茶箱点前は教本を見ながら並んで一緒に稽古をしました。先生も数年振りとあって「次はこうしてああして・・・違った、先に茶杓だった・・・いやいや違った」などと繰り返し、笑い合いながらの稽古となりました。先生が最後に、「もう一度手順を復習しておくね」と。たくさんの点前があるので、全てを覚えてしまうのは容易なことではないですが、また一つ、新しい点前を経験できました。

まだまだ日中は暑い日が続いていますが、茶花も秋の草花が活けてあって、季節の移ろいを感じました。(N)