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10月の茶道稽古

2021-10-29

先月に続いて丸卓棚の薄茶点前を一回と茶箱の卯の花点前を二回行いました。

今回は準備段階から先生のお手伝いをしましたが、時候の美しい蒔絵のお棗「月に兎」が出されてあり、初めて拝見し、秋の深まりを感じました。

丸卓点前はおさらい程度に一度行い、串に刺してあるお団子をお茶菓子に自服で薄茶を頂きました。そして前回、中途半端なお稽古になっていた茶箱点前です。今回、先生は教本を見て口で手順を説明し、私がその通りの動作をやりながらスムースに稽古が進みましたが、一度では覚えることができないので再度重ねて何とか自分のものになりました。

お稽古の最後では、今月で風炉が終わり来月からは炉に移るので、お客様から離れた場所にあった風炉をお客様の方(炉)へ置く「中置点前」の説明を受けました。10月末は秋も深まり肌寒くなってくるので、お客様に風炉を近づけて暖かさを演出するとのことです。一度、中置のお点前もしたかったのですが稽古時間は既に2時間が過ぎており、足首を痛めている私には立ったり座ったりの動作や正座に限界がきていたので、教本を見ながら教えて頂きました。

マンツーマンの稽古は亭主と正客を一人でやるので休みなく動いていますが内容の濃い稽古で、私の望むようなお点前をさせて頂き感謝しています。(N)