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石の絵手紙

2021-12-07

先日、家内と所用で町内を回っていた際、私の二歳ずつ違いの3人の子供たちが中学生時代に、3人それぞれを担任され、美術の教科を教えておられたS先生のご自宅を家内が訪問して、勤め先関係の配布物を届けました。

その際、先生が家内に「今度、私の絵手紙が(香川県)小豆島土庄町が進めている石の絵手紙事業の『小豆島石の絵手紙ロード』に選ばれ、その絵を基に地元の絵手紙サークルが加工した物を大きな石に貼り付けた碑が建ちました。コロナ禍で私もまだ見には行っていないのですが・・・」と言って、その石碑が掲載されている冊子を下さいました。

先生の作品は「雲仙普賢岳と麦」と題し、普賢岳の麓で10本の麦が大きくたくましく育っている様子が描いてあり、絵の上部には‟雲仙の町から こんにちは”の言葉が入っていて、簡潔ですっきりしたバランスのいい構図です。

小豆島は今から約400年前、徳川幕府の大阪城修築の際に石垣石を産出した場所で、石は良質の花崗岩だそうです。また、石の絵手紙事業はその石と絵手紙をコラボレーションして瀬戸内国際芸術祭2016を契機として始め、毎年新たな作品を全国から募集しており、現在石碑は土庄町中心部から夕陽の美しい北部エリアのドライブラインのあちらこちらに62基(点)設置しているとのことです。

S先生は、定年退職後は雲仙市内で「絵手紙教室」や「色エンピツ教室」を主催されていて、また雲仙市の市民講座の講師を務めたりしてご活躍されています。

私も小豆島土庄町には親父の方の親戚がありますが、まだ一度も行ったことがありません。機会があればぜひ伺い、これらの作品群を見てみたいものです。

 

「雲仙普賢岳と麦」(冊子、小豆島石の絵手紙ロードより) 「阿壇の会」現地・小豆島での作業風景

(冊子、小豆島石の絵手紙ロードより)