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半世紀ぶりのやくざ映画

2022-02-13

鶴田浩二が片眼で匕首居合斬りの主人公に扮して活躍した東映映画「博徒七人」の続編「お尋ね者七人」。

昭和41年、42年頃のやくざ映画全盛期、長崎市内の二流映画館で観た「博徒七人」が面白かったので、この続編が封切られた時は直ぐに長崎一の繁華街・思案橋にあった封切館の長崎東映へ足を運びました。

この度、Amazonより取り寄せた「お尋ね者七人」は、実に半世紀ぶりに観ることになりました。

今作では、坊主の片足拳法・一貫役の山本隣一は最後に悪玉親分と闘い命を落としますが、一貫と相棒の盲目の吹き針使い・猪の勝役の待田京介は材木伐採現場をめぐる善悪の物語の中にその仕草で笑いを醸し出しており、また敵役の親分には天津敏が扮して、相変わらず堂々とした悪を演じています。天津敏は何せ私達の中学生時代のテレビ番組「隠密剣士」の敵役の風魔小太郎ですから、年季が入っていて、存在感抜群です。

ジャケットの表には、

 今度はどんな飛び道具か !

 斬るやつも切られる野郎もけたはずれ

裏面には、

 どいつもこいつも一癖二癖 ドスでみがいたツラ魂 !

 「博徒七人」に続く 鶴田浩二主演の人気作 !!

の惹句が並びます。やくざ映画のファンにはたまりません。

 

DVD「お尋ね者七人」のジャケット