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棚上の花

2022-02-21

新型コロナウイルス「まん延防止等重点措置」が適用されている期間の外出は、なるべく華道と茶道の稽古時だけにしています。

先日の池坊華道の稽古では棚上の花として違い棚や地袋の上に置く生花(しょうか)の変化形を習いました。使用する花器は獅子口(竹製の花器)や胴のはった壺などを用いるとの決まりがあり、私は「亀(根付)」という竹製花器を持っていたので、今回の稽古にはその花器と椿を持参しました。

椿はタメが効かない質の木で、また花が付いている位置も重要で枝をみて役枝を決めるので、トラックいっぱいの椿がないと良い活け花は活けることができないと言われています。有難いことに知人が畑にある椿を軽トラのほぼ荷台いっぱい持って来て下さったので、その中から枝ぶりが良さそうなものを選別出来て、お蔭様で上等の活け花ができました。

これまでにまだまだ経験したことのない活け花の形がたくさんあります。先生もご高齢で、「いつまで教えられるか分からない」と言われていますので、新しく習ったものは全体像を絵に描いて写真と一緒に記録をし、その後、自宅でも練習を重ねています。(N)