島原城薪能の観賞
2009-10-17
昨夜、「島原城薪能」観賞へ出かけました。
島原城薪能は島原の歴史とともに伝統ある行事として受け継がれていて、私は2回目です。
第一部はしまばら狂言から始まりました。和泉流狂言方・野村万禄さんと、彼の指導を受けた地元島原の子供たちによる狂言です。野村さんが島原半島の世界ジオパーク認定を題材に創作された出し物は私たちにはとても親しみやすく、また子供たちからは仕草、動作を軽快に演じている中にも緊張感や一生懸命さが伝わってきて、ほのぼのした気分になり随所で笑いながら観賞しました。
一部が終了して夕陽が沈んだ頃に「火入れ之儀」が厳かに行われ、灯った明かりが島原城を幻想的に映し出し、狂言「笑いの世界」から能「幽玄の世界」へ誘います。
第二部は金剛流の能や大蔵流の狂言などを2時間ほど楽しみました。能面を被った役者が太鼓や笛の音色に乗って舞う姿からは、この世の様々なものを感じ取るといった日本人独特の内面的な魂のようなものが感じられました。
身近な場所で日本の伝統芸能に直接肌で触れることが出来て、大変素敵なひと時でした。
金剛流 能 「巴」
大蔵流 狂言 「口真似」