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叔父を思う出来事

2022-04-05

3月、4月は別れと出会いの季節です。

生活環境が移り変わる時期で色々な気持ちを持ちながら新しい季節を迎える方もあったと思いますが、先日はある女性が退職祝いに贈るフラワーアレンジメントをお買い求めにみえました。

叔父(祖父の弟)が10年間入院していた病院に勤務する方で、私に「良くお見舞いに来られてましたよね? 優しい叔父さんでしたね。」と思いがけない声掛けをして頂きました。

一人暮らしだった叔父は私の自宅の裏手に住んでいたので、叔父の家や庭は自宅と同じように遊び場にしていて家族同然のように小さい頃から良く面倒を見てもらっていました。歌が上手で物静か、私たちが駆け回って賑やかに遊んでいても、口笛を吹いたりメジロの世話をしながら見守ってくれていた叔父でしたが、急に難病を患い長期入院生活を余儀なくされました。

叔父が入院した頃はまだ美術館を始める前で私は東京在住だったので、帰省した折には叔父の入院する病院にお見舞いや会いに行っていましたが、病院の方が私の事を覚えていて下さったのです。

叔父が亡くなってから早くも8年が経ちます。叔父を思い出して、子どもの頃を懐かしく思ったりしています。(N)