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作品の額装

2008-03-11

昨日は、次回「特別展」作品の額装の依頼に、両親と熊本市内の額装店へ出かけました。

今回、私も初めて一緒に出かけましたが、諫早インターから高速道路を利用して、片道2時間半の道のりを往復とも父の運転でした。小春日和に車内はぽかぽかで、暑がりの私たち家族は、途中、度々エアコンを入れながら走りました。

これまで蒐集してきた作品(特に浮世絵版画)は、額装をしない状態で保管しています。浮世絵版画作品は、額装せず中性紙に挟んで湿気が少なく暗い場所に保管・保存するのが最良のようです。また、額装すると保管場所も広いスペースが必要になりますので、2ヶ月毎に行う特別展に必要な作品は、その都度額装しています。

この額装店さんとは10年来のお付き合いで、美術館の開館前から額装をお願いしており、フレッシュで斬新なスタイルを提案して下さいます。数百種類あるフレームから、作品一つひとつに似合いそうなフレームを当てて選んでいきます。また、マット(余白部)によっても作品の雰囲気が変わってきますので、私たち3人の意見や希望を基に、プロの目でセンスよくアドバイスをして下さいます。 また、このお店にはフレームだけでなく、たくさんのジャンルのアート作品も揃えてあり、今回は、母と私が直感で良いと感じた作品の数点も購入しました。ものの1分くらいで「いいねぇ、いいねぇ、買おう」と決めてしまう母娘を横目に、父は真面目に打ち合わせをしています。母は、とにかく買い物好きで目を輝かせながら物色し、どこにあったのかという掘り出し物を見つけてくるのが得意です。また、何事にも前向き思考で、特別なことでもありきたりな事柄でも他人を楽しくさせてくれる名人です。家族の中で父と私は血液型が同じで性格もそっくりで、似ている分、度々意見がぶつかる2人に囲まれ母はいつも大変ですが、私たち家族の潤滑油としてなくてはならない存在です。

私は今、次の特別展の準備に頭の中がいっぱいで、夢の中でも準備に追われている自分がいます。ご来館して下さる皆様に、少しでも楽しんで頂ける展示になるよう頑張ります。