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7月の茶道

2022-07-27

今月の茶道教室では「和敬清寂」の掛け軸に、ススキとムクゲの茶花が飾ってありました。

まずは、先月に続いて濃茶の丸卓棚点前の稽古からスタートです。これまでは「大肩衝(かたつき)」と言う茶入れでレッスンしていましたが、今回は「大海」と言って胴が平たく口の広い茶入れに長い緒の付いた仕覆を初めて使ってレッスンしました。

その後、酷暑のお点前である薄茶の洗い茶巾の丸卓棚点前と葉蓋の平点前を行いました。洗い茶巾は平茶碗に水を張り茶巾を畳まずに流して仕込み、お客様の前で茶巾を絞ります。その水の滴る音で涼しさを演出します。葉蓋点前は水指の蓋の代わりに「梶」や「里芋」「蕗」の葉をのせて運び出しする点前です。裏千家11世玄々斎が七夕の趣向で末広籠のおとしを水指に見立て、梶の葉を水指の蓋として使ったことから始まったそうです。

この日はこれまでになく気温が上がり、ただ暑いと言う言葉しか出ないような一日でしたが、お茶室で先生と二人きりの午後のひと時を満喫できました。(N)