山本美術館 > ブログ > ロココ様式

ロココ様式

2008-03-14

今、東京都美術館では「ルーブル美術館展 フランス宮廷の美」が開催されています。ルーブル美術館というと、ダヴィンチやダヴィッド、ドラクロワなどの世界的に有名な絵画作品を思い浮かべますが、今回の展覧会は、フランス革命前に最も華麗に花咲いたロココ様式や新古典主義に彩られたフランス宮廷文化の真髄を鑑賞できるようです。

当時の象徴的な人物であるポンパドゥール夫人やマリー・アントワネット王妃が特注した装身具や調度品などは、フランス美術工芸品の頂点とも言われています。彼女たちが好んだ豪華絢爛、曲線的・装飾的で甘美なロココ様式は、前世紀のバロック様式に代わってルイ15世のフランス宮廷から始まり、ヨーロッパの他の国にも伝えられ流行しました。絵画においても歴史画や宗教画から、男女の愛の駆け引きを主題にした風俗画が目立つようになります。

ロココ様式は、時にはあまり上品ではないと思えるほど華美な煌びやかさがあります。実は、私個人はそれらがかなり好きです。自分の部屋は、とてもロココ様式とは言えませんが、プリンセス調のかなり独特な雰囲気に飾りたて、一人満足しております。 また、当美術館のアートサロンKには、ロココ風のカップ&ソーサーなど数種類を揃えております。コーヒーを楽しみながら、芸術談義をしていただけたらと思います。

ラ・トゥール 「ポンパドゥール夫人」

ヨーゼフ・ハウツィンガー

「フランス王妃マリー・アントワネット」