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9月の始まり

2022-09-01

9月になりました。

猛烈な勢力になっている台風11号の進路が気になりますが、今日の仏教老人大学はコロナ感染拡大に伴ってお休みです。

9月の法語カレンダーは、「手を合わせ 仏さまを拝むとき わたしのツノを知らされる I am reminded of my unscrupulousness whenever I worship Amida with my hands together in gasshō.」となっています。

先日、「経営の神様」と呼ばれた京セラの創業者で名誉会長の稲盛和夫さんの訃報がありました。その訃報に接して、縁あって鹿児島霧島市のホテル京セラに何回か泊まったこと等を思い出しながら手元にある稲盛和夫著書の本の中からミリオンセラーとなった「生き方」と、その原点となった「京セラフィロソフィ」を取り出し、再び捲って見ました。

私は本にマーカーを引いたりすることはあまりしませんが、この‟生き方”の本では第3章の「心を磨き、高める」の『心を磨くために必要な「六つの精進」』のページの ①だれにも負けない努力をする ②謙虚にして驕らず ③反省ある日々を送る ④生きていることに感謝する ⑤善行、利他行を積む ⑥感性的な悩みをしない。 『お釈迦さまが説く「六波羅蜜」を心に刻め』のページでは ①布施 ②持戒 ③精進 ④忍辱 ⑤禅定 ⑥知恵 などに。

また、‟京セラフィロソフィ”の中では、第1章の「すばらしい人生をおくるために」の6「人生を考える」の ●人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 の『人生や仕事の結果は、考え方と熱意と能力の三つの要素の掛け算で決まります。このうち能力と熱意は、それぞれ零点から百点まであり、これが積で掛かるので、能力を鼻にかけ努力を怠った人よりは、自分には普通の能力しかないと思って誰よりも努力した人の方が、はるかにすばらしい結果を残すことができます。これに考え方が掛かります。考え方とは生きる姿勢でありマイナス百点からプラス百点まであります。考え方次第で人生や仕事の結果は百八十度変わってくるのです。そこで能力や熱意とともに、人間としての正しい考え方をもつことが何よりも大切になるのです』や、

●心に描いたとおりになる の『ものごとの結果は、心に何を描くかによって決まります。「どうしても成功したい」と心に思い描けば成功しますし、「できないかもしれない、失敗するかもしれない」という思いが心を占めると失敗してしまうのです。心が呼ばないものが自分に近づいてくることはないのであり、現在の自分の周囲に起こっているすべての現象は、自分の心の反映でしかありません。ですから、私たちは、怒り、恨み、嫉妬心、猜疑心など否定的で暗いものを心に描くのではなく。常に夢を持ち、明るく、きれいなものを心に描かなければなりません。そうすることにより、実際の人生もすばらしいものになるのです。』の所に、かなり強めに付けた黄色印のマーカーが残っています。

本が発刊された当時、何か一生懸命の心持ちで読んだのでしょうが、悲しいことに今はあまり記憶に残っていません。この機会に、改めて目を通してみます。

 

「生き方」(稲盛和夫著 サンマーク出版発行)

「京セラ フィロソフィ」(稲盛和夫著 サンマーク出版発行)