複雑な思い
先日、政府が2024年の秋に今の健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化した形にする、また運転免許証との一体化の時期についても2024年度末から前倒しすると発表しました。
またまた岸田政権に対する国民の不信感を募らせるような方針変更に釈然としない気持ちを抱いていましたが、地元の長崎新聞で正に‟言い得て妙”、私の気持ちを代弁しているようなコラムがあったので、以下に紹介します。
突破力
岸田文雄首相の看板が「聞く力」なら、この人は「突破力」だ。ところで、その“定評”を支えている実績って何だったか…と改めて考えてみて、ようやくたどり着いたのは行革担当相時代の「脱はんこ」宣言ぐらいなのだが▲その“突破力の人”河野太郎デジタル相が現行の健康保険証を2年後の秋に廃止し、マイナンバーカードを代わりに使う「マイナ保険証」に切り替えると発表した。運転免許証との一体化も前倒しを検討するらしい▲カードを持たなければ医者にかかれない…「健康」を人質に、個人の意思に任されていたカード取得を義務化しようというのだ。たちが悪い、というほかに表現を思いつかない▲普及率の頭打ちには理由がある。紛失や盗難やその先の悪用に対する不安は拭えていないし、情報流出の懸念も消えない。それ以前に、このカードがいったい“誰”の利便性を向上させるものなのか、その説明も説得も決定的に不足している▲「突破力」の意味するところは、例えば〈停滞した局面を切り開く力〉だろう。だが、それは、決して〈批判や異論に耳を貸さずに突き進む度胸〉とイコールではない▲粗雑で強引な突破力の出番ではない。不安や懸念や抵抗感を直視し、説明を尽くす時だ。「急がば回れ」-。知らないわけがないのに。(智)
(長崎新聞 2022/10/17「水や空」転載)
一方、昨夜はアメリカ大リーグのエンゼルスで今季「投打の二刀流」でベーブ・ルース以来104年ぶりとなる2桁勝利(15勝)、2桁本塁打(34本)を達成して大活躍した大谷翔平選手が帰国したニュースがありました。
彼についてはテレビでしか見たことはありませんが、外国人に負けない良い体格をしていて普段の練習を怠らず、またインタビューの受け答えなどからも好感が持てる日本の好青年で、早くも来季の更なる飛躍を楽しみに期待しています。