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12月の茶道

2022-12-15

茶道の稽古日は月末の休館日と決めていますが、暮れが近づくと何かと忙しいので今月は先生と相談して前半にしてもらいました。

今回は更好棚の濃茶点前を2度と、その後、薄茶点前を2度行いました。お点前に入る前には茶室に付随して作られている水屋と呼ばれる茶道の台所で、練習するのに必要な茶碗や茶筅、建水に蓋置等の道具類を自分でセットします。お点前によって使う道具類や種類が変わり、濃茶の場合は格の高い茶碗を使うと決まりがあります。これまでは楽茶碗を使って練習していましたが、今回は高麗茶碗の一つ、大井戸茶碗を使うようにと用意してありました。

茶道の世界では古くから茶人の抹茶茶碗の好みの格付けとして「一楽・二萩・三唐津」と言われていて私も良く耳にしていましたが、また「一井戸  二楽 三唐津」とも呼ばれることもあり、井戸茶碗も茶人には重宝されています。

濃茶は大井戸茶碗と黒楽茶碗で稽古を行い、その後の薄茶点前では京焼のクリスマスがデザインされた可愛い茶碗を使いました。

今年の稽古は、1度も休むことなく続けられて何よりだったと思います。来年は新しい点前も始まりますので、楽しみにしております。(N)