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土俵の鬼の映画

2022-12-21

先日、アマゾンのPrime Videoで「若ノ花物語 土俵の鬼」を見つけて懐かしく鑑賞しました。

私が10歳くらいの時に創られた日活映画で、当時、小学3、4年生でしたが、観たような観ないようなあまり記憶にありませんが、第45代横綱・初代若乃花(本名:花田勝治)の半生(大関時代まで)を描いた作品です。

鬼気迫る闘志から「土俵の鬼」と称され、また「かかとに目がある」とも言われ、小さな体ながら鍛え上げた足腰の粘りで大きな相手を豪快に投げ飛ばす大技を繰り出してファンを魅了しました。

映画では半ば頃にライバルで後に同じ横綱として「栃若時代」を築いた横綱・栃錦との2度の水入りとなった取り組みや、同・吉葉山、同・鏡里、関脇・朝潮との対戦、また終盤では昭和31年秋場所に鳴門海、若羽黒、安念山、出羽錦、成山、大晃、若前田、双ッ竜、朝潮、松登、大内山、鶴ヶ峰など懐かしい力士たちと対戦した実写がアナウンサーの実況とともに挿入されていて、見覚えのある顔ばかりで楽しくなりました。

当時は、今みたいに力士の身体の大きさをメートルやキログラムではなくて、身長は「尺」、体重を「貫」単位で紹介していたのが印象的で、ちなみに、栃錦は「5尺8寸5分、28貫」、吉葉山は「5尺9寸1分、38貫」、鏡里は「5尺6寸7分、40貫」、朝潮は「6尺2寸、35貫200」、鳴門海「6尺」、若羽黒「32貫」、出羽錦「35貫」、若前田「34貫」、松登「40貫」等々・・・。若乃花は「5尺8寸5分、27貫」(179㎝、107㎏)の体躯。

また、若乃花の22歳違いの末弟は大関・初代貴ノ花で、その息子2人が3代目若乃花、貴乃花の史上初の兄弟横綱だったことは広く知られています。

 

 

   (ネット写真より)