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石穴に万年青活け

2023-01-17

新年最初の華道の稽古は毎年万年青を活けていますが、今年は剣山ではなく石穴を使って活けました。

先生から「万年青は正式には石穴で活けるので、上級者には是非、石穴に活けて頂きたい」と勧められ、昨年の内に葉10枚用の石穴を準備していました。

穴の開いた石に上手く葉が立つのかと思いながら、立葉・露受葉などのそれぞれの役枝にくる葉を選び、先に長さを切っておき、まず中4枚(新葉)を石穴に挿した状態から左手で葉を支えておき、外側にくる前葉や流し葉を入れていくと、綺麗に収まって立ってくれました。実際にやってみると形も取りやすく、剣山に葉を挿さない分、葉の持ちが良いという利点があります。

また、先生からは土の色の花器を使って下さいとも言われたので、自宅にある多分母が一時使っていた花器だと思いますが、釉薬の流れが面白い茶色のものに活けました。

今年もおめでたい活け花・万年青を活けて、いろいろな事の繁栄を込めました。(N)