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考えさせられた本

2023-01-27

年末・年始の休みを挟んで読んだ本の中で面白く感じたのが「橋下徹の研究」(百田尚樹著 飛鳥新社発行)です。

本の帯の表には著者の拝み姿の写真とともに⎾違和感の正体 橋本さん、訴えないでください!⏌、裏面には⎾やはり何か変だ! 「橋下徹氏の膨大な発言を俯瞰して、とんでもないことに気が付きました。一見、支離滅裂な発言に見えますが、そこにはある方向性がはっきりと示されていたように見えたのです」(まえがきより)⏌と刺激的な文言が惹きつけました。

橋下さんが日本第2の都市の大阪府知事、市長として大阪改革を進めて市民が住みやすい街に変えていき、また東京都知事を4期務めた石原慎太郎さんが知事を辞職した後には共に「日本維新の会」の共同代表に就任したニュース等に接して、若くてこういう人が日本の為に活躍していって欲しいとある種の期待感を持っていました。

しかし、彼が政治家を辞めてコメンテーターとしてよくテレビ番組に出て、またツイッター上で盛んに論争を繰り広げたりしていたことはあまり見ていませんでした。

今回、著者が橋下氏のロシアのウクライナ侵攻や靖国神社参拝に関するツイッターを取り上げ、また橋下氏の沖縄論や大阪と上海電力の関係、女性問題、出演したテレビ番組などを通して彼の論戦を分かりやすく分析しているのを読んで、橋下さんに対するイメージが冷めてしまいました。

いろいろと表面的な事に惑わされず、騙されないようにしなければなりません。

 

「橋下徹の研究」(百田尚樹著 飛鳥新社発行)