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袋帯で和装バック作り

2023-04-09

桐ダンスの中で眠っている袋帯を利用し、縫わない方法で和装バックを作りました。

帯からバックを作るのは二回目ですが、最初に作ったのは祖母が使っていて古くなり傷んだ名古屋帯の綺麗な部分だけを使いトートバックにリメイクして茶道のお稽古用バックに使っています。この時はミシンを使って縫いましたが、帯に厚みがあり縫っている最中にミシン針が2回も折れてしまいました。このことから、家庭用ミシンで厚みのある帯を縫うのは無理と思い、今回は厚紙で作るカルトナージュの方法で作製しました。

袋帯は使用できなくはないけど、多分これからも使わないと思うものを利用しました。帯の幅を最大限生かすよう丁寧に作製図を描き、鋏を入れるまでは慎重になってなるべく無駄のないように張り合わせました。持ち手の部分も接着布を挟み込んでアイロン掛けし、厚みが5㎝ほどのバックなので物が取り出しやすいようにマチの部分は扇のように広がる工夫をしました。

我ながら出来上がりが良かったので、フラワーレッスンの生徒さんやサロン利用のお客様などにも見せています。(N)