テレビ時代劇「子連れ狼」
今、CATVの日本映画専門チャンネルで、萬屋錦之介主演「子連れ狼」の最終作の第3シリーズ(不滅の父と子編)が放映されていて、来週あたりが放映終了となりそうです。
子連れ狼は小池一夫・小島剛夕原作で、週刊誌に連載されていた人気時代劇劇画です。元公儀介錯人・拝一刀とその一子・大五郎が、柳生一族の陰謀により妻を殺され、公儀介錯人の地位も奪われた主人公の一刀が柳生への復讐を胸に、‟刺客 子連れ狼”となって大五郎を連れて柳生一族と闘う旅を続ける物語です。
これまでに、映画では1972年から2年間にわたり若山富三郎主演で「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」、「子連れ狼 三途の川の乳母車」、「子連れ狼 死に風に向う乳母車」、「子連れ狼 親の心子の心」、「子連れ狼 冥府魔道」、「子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎」の6作品が作られています。また、田村正和主演でも「子連れ狼 その小さき手に」の1本が制作されており、これらの映画の封切り時には全て劇場で観ました。
また、若山富三郎版「子連れ狼」のDVDは手元にあり、ときどき取り出しては観ていますが、特に劇中における殺陣の凄まじさには何回観ても圧倒されます。またテレビの錦之介版では第3シリーズの「ベストセレクションDVD BOOK」(第1話、第17話、第25話、最終回の第26話の4話収録)を入手していました。
なお、この他にテレビで高橋英樹主演物と、北大路欣也主演のリメイク版が制作されたようですが、あまり観た記憶はありません。
また、子連れ狼のテーマは「親子の愛」ですが、最後は拝一刀と宿敵の裏柳生総帥の柳生烈堂が、大五郎が見守る中、共に剣に生きる男の壮絶な闘いを繰り広げて、やがて一刀は力尽き倒れます。その直後、悲痛な叫び声を上げた大五郎が槍を手にして烈堂に向って突進していきますが、・・複雑ながらも心地よい涙が滲む結末が待っています。
 DVD「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」のジャケット |
|
 映画「子連れ狼 その小さき手に」のパンフレット |
 テレビ「子連れ狼(不滅の父と子編)」のDVD BOOK |
