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平城京遷都1300年観光旅行(11)  元興寺

2010-05-24

日本最初の本格的伽藍である法興寺(飛鳥寺)が、平城遷都に伴い新築移転されたのが元興寺です。

国宝の本堂「極楽堂」と禅室「極楽坊」には奈良時代建立当初の柱や瓦が今なお残っていて、通常は非公開の禅室・影向間(ようごうのま)には「厨子入智光曼荼羅」(国重文)があります。また、この2棟と並ぶ寺の宝が高さ328cmの五重小塔(国宝 8世紀)で、工芸品ではなく建築物として国宝に指定されていて、天平期の建築を知る重要な作品とのことです。収蔵庫の3階では「元興寺コレクション展」が開催されていて、戦後の元興寺の歩みを収蔵資料からたどることができました。

奈良町の中心部に位置し、飛鳥時代に起源を持つ元興寺。平成10(1998)年12月に、ユネスコの世界文化遺産「古都奈良の文化財」の一つとして登録されています。

1274692983_NONALNUM-CBDCC6B2元興寺 本堂「極楽堂」(パンフレットより)

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禅室「極楽坊」と石塔