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北斎の赤富士

2010-09-07

北斎が大人気の作品「富嶽三十六景」を描いたのは70歳を過ぎてからのことと言われており、当初36図のシリーズとして刊行されたものが大変な人気となり、後で描いた裏富士10点を含め全46図のシリーズとなっています。その中で、富士の山が紙面全体に描かれたものは2点だけで、そのどちらも赤く染まった富士の姿が描かれています。

古来より霊峰として親しまれている富士山。赤富士の愛称で親しまれている作品「凱風快晴」と、夏の夕立の様子を描いた作品「山下白雨」を紹介します。

1283832348_SYI8768-1葛飾北斎「凱風快晴」 1831~1833(天保2~4)年頃

1283832348_img256-1葛飾北斎「凱風快晴」 1831~1833(天保2~4)年頃