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啓蟄(けいちつ)

2011-03-06

今日の日曜日は啓蟄(けいちつ)。

冬の間、土こもりしていた虫たちが這い出してくる頃、いよいよ本格的な春を迎えました。美術館受付の窓越しにシトシトと降っている小雨も、これから一雨ごとに暖かくなってくるかと思えば、何か気分が高揚してきます。美術館前庭の陽光桜の蕾も確かに日毎に膨らんできています。

昨日は晴天に恵まれ、父が久しぶりに布団干しを行い、お陰で昨夜は気持ちよい布団に包まれ今朝は快適な目覚めでした。

しかし、昨日今日とテレビや新聞で報道されている熊本での純真無垢な3才の幼子を殺害してリュックに背負って川辺に遺棄した大学生の痛ましくやり切れないニュースに接すると、身震いを感じます。本を読むとか、美術を鑑賞するとか、スポーツに汗を流すとか、恋を語り合うとか、青春を謳歌する若者のそんな心は何処に行ってしまったのでしょうか。