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初風炉

2011-05-19

5月に入り、茶道のお稽古も炉から風炉に改められ、道具類も軽やかな夏の装いへと変わりました。

初風炉の日、先生は涼しげなブルーの和服を着ていつにも増して気合の入ったお出迎えをしてくださいました。 床の間には、端午の節句の掛け軸と一輪の白色の芍薬で、これまたすっきりと初夏らしい彩りです。

お稽古は、蓋付の塗り物に道具一式を仕込んだ「ちとせ盆」でのお点前と、風炉に前もって釜だけを据え置き、それ以外の道具を運び出して行う平点前(運び薄茶手前)の内容でした。

炉と風炉では柄杓の扱い方が異なり、釜に柄杓を置くときにいくつかの扱い方があり、茶碗を清める時の「置き柄杓」、お茶を点てる時の「切り柄杓」、水を汲む時の「引き柄杓」と言った具合にややこしいのですが、割り稽古をしてスムースにできるように何度か繰返しました。

帰り際、先生から京都土産の西本願寺家紋のお干菓子と芍薬を一枝頂き、楽しい初風炉のお稽古は終了です。