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橋口五葉生誕の地で

2011-10-16

先日、鹿児島のH先生から、「生誕130周年 橋口五葉展」の図録(岩切信一郎監修、東京新聞発行)と季刊誌「版画芸術NO.150」(2010 冬、特集 橋口五葉)が届きました。現在、鹿児島市立美術館で開催中の五葉展にあわせ企画された岩切信一郎先生講演会への参加のお誘いの手紙が同封してあり、家内と出かけました。

島原外港8:25発の高速フェリーを利用して車で熊本港に渡り、途中、熊本市内の額装店で用事を済ませて先生と約束した鹿児島中央駅近くのホテルに着いたのは予定していたお昼時でした。また今晩、城山観光ホテルで開催される甲南高等学校同窓会に参加の長崎県大村市からお越しの知人・Tさんとも合流し、昼食後、H先生ご夫妻のご案内で講演会の前に「五葉生誕の地」を訪ねました。碑は市内樋口町甲東中学校の裏門にあり、早速、記念撮影を行いました。

碑を見学しながら、ふと中学時代のことを思い出しました。私たちが入学して間もなく、時の校長先生からクラス毎(6クラス)に社会の時間を利用して2時間ずつ、順番に特別授業がありました。内容は、日露戦争で活躍し後に軍神と呼ばれた私たち郷土の偉人「橘周太」中佐についてです。中佐の陸軍での活躍やいかに優れた人格者であったかについて、身振り手振り時には涙を流しながら話をされる校長先生、その話にクラス全員が涙を流しながら聞き入ったことでした。その後、中学校近くに建立されている橘中佐銅像の前を通るときや、クラスメートたちとその周辺で遊ぶときなどには校長先生から聞いた話をみんなで語り合い、敬愛の念を新たにして銅像を見上げたものです。

今、この鹿児島の中学校や子供たちの中に、郷土鹿児島が生んだ稀有の芸術家偉人・橋口五葉はどのように伝わっているのだろうか、と気になりました。

1318770375_CIMG3939-1橋口五葉生誕の地 記念句碑の前で

1318770375_CIMG3940-1橋口五葉生誕の地 記念句碑