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果実酒

2011-11-27

家内が台所を整理していたら、化粧箱入りの梅酒が出てきました。ラベルには「百年梅酒」と記されています。葵の紋(のようなもの)が入った布に包んである茨城県水戸市に在る酒造会社のものでした。

梅酒といえば、千々石に住んでいた頃の一時期、レモン酒、イクリ酒、山モモ酒や梅酒などの果実酒をよく作ったものです。なかでも、レモン酒つくりは30年くらい続けました。

私が中学生のころ、庭先の小屋の端に小さなレモンの苗木を一本いい加減に植えていたものが年月を経て、毎年実をつけるようになりました。当時は、あまり近隣にレモンの木を植えているところはなく珍しかったので、実が生ると隣近所へも分けていました。

自家製の採り立てのレモンは、表面はごつごつしていてあまり見かけはよくありませんが、レモン特有の香りが強く全体的に硬くて新鮮そのもので、誰からもたいへん喜ばれました。

料理だけでは使いきれないので、ある時期からレモン酒つくりを始め、最初は果実酒用の焼酎に漬けていましたが、後ではブランデーを使ったりもしました。大体、焼酎一升に氷砂糖500gから700g使用、レモンは10から12個をよく洗い乾燥させ、皮を剥いて中の白くて苦味のある部分は丁寧に取り除き輪切りにして漬けます。ブランデーベースのものがまろやかな味でした。

毎年、果実酒つくりを楽しませていたそのレモンの木も、私たちが今から10数年前に諫早市内に住むようになり、あまり手入れをしなくなったので10年くらい前に枯れてしまいました。それからは、果実酒つくりは止めてしまいましたが、先日の「101歳のおばあさん」、今日の「百年梅酒」と、何か良いことがありそうです。

1322362889_NONALNUM-A5B3A5D4A1BCA1C143494D4734303533「百年梅酒」