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冬至とゆず

2011-12-23

昨日は、今年の「冬至」でした。

一年の内で昼間の時間がもっとも短く、昼の太陽の高さも一番低い日ということで、たいへん冷え込みました。この日にゆず湯に入ると、風邪をひかず元気に年を越せると言われていますが、私の昨夜は平日と変わらない風呂で、また無病息災の縁起物のかぼちゃも食卓には無く食べませんでした。

千々石に住んでいた頃は庭先に柚子の木を一本植えていたので、冬至の日になると子供たちとゆずの実を贅沢なほど風呂に浮かべて遊んだり、香りを楽しんだりしていました。

柚子の木はトゲがあるので、実を採り入れるときは注意しないといけませんが、近くの本家に住んでいた叔父は、毎年そのゆずの実を採って柚子胡椒を作っていました。叔父特製の柚子胡椒は、辛さと香りが程好く混ぜ合わされていて、刺身や冷麺、うどんなどをいただくときの調味料として癖になりそうなほど美味しく重宝なもので、楽しみでした。

しかし、その柚子の木も、私がぜんぜん手入れをしなくなり大きくなりすぎてトゲなどが危なくなって、また叔父も病床の身になってきたので、二年ほど前に近所の方に根っこから伐採してもらいました。

近年ゆずはいつでも市販されていますが、昨夜はほろ酔い気分の中で、美術館前庭の何処かにまた柚子の木でも植えてみようかなと考えていました。

1324612786_img621ゆずの実(ネット写真から)