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神式通夜にお参りして

2012-02-07

昨夜は、同じ町内自治会のお爺さんの不幸に伴う通夜の手伝いに出かけました。

いつもの様に、お参りをと思い数珠を片手にしながら祭壇の前に立ちますが、線香と灰香炉がありません。不思議に思いながら、よくよく祭壇を見ると、飾ってある物がいつも見慣れているものと違っています。お塩やお魚の鯛などが飾ってあります。また、お参り位置の傍には、「二礼二拍手(しのび手)一礼でお願いします」との注意書きが立ててあります。「あっ、神式のお通夜だな」と理解しましたが、神式は初めての経験です。

通夜は本来仏教のしきたりで、神式では通夜祭と言われ、正式には遷霊祭(せんれいさい)と言うそうです。受付の手伝いをしながら様子を見ていました。すると、通夜の開始前に斎場の係りの人たちが、会館室内の電灯を点けたり消したりしています。受付しにくいのにと感じながら、外はあいにく大雨でしたので何かそんな影響があるのかな、いつもはこれくらいの雨では何ともないのにと思っていました。

さて、通夜が始まると、式の流れの言い方から初めて耳にする言葉ばかりです。この中にメインの「遷霊祭」があり、そのアナウンスがあった後に室内の電灯が消されました。遷霊祭は故人の霊を霊璽(れいひ、位牌に相当するもの)に遷す儀式とのことです。係りの人たちは開始前に、電灯のスイッチの確認を行っていたのだなと分かりました。通夜祭の終わりには、お参りの者全員による玉串奉奠が行われ、私もご冥福をお祈りしました。

冠婚葬祭にはいろいろなしきたりがありますが、初めて神式の通夜を経験させてもらい、ひとつ勉強になりました。