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鄭成功の生誕祭

2012-07-15

昨日14日夜のテレビニュース地方版では、「鄭成功の生誕祭」が平戸市川内町の居宅跡で、台湾から鄭成功の子孫でつくる世界鄭氏宗親総会による訪問団(30回目)を迎えて開かれたことが伝えられ、また今朝の新聞でも記事として掲載されています。

鄭成功(1624~62年)は、平戸で中国人密貿易商人の父・鄭芝龍と日本人の母・田川マツとの間に生まれ、7歳のときに中国に渡り、その後「反清復明」を掲げて生涯を清との戦いに捧げ、その過程で当時オランダが占領していた台湾を解放して、台湾では民族の英雄として崇められています。

私も20数年前、平戸市で鄭成功生誕370年記念として台湾、福建、日本の鄭氏宗孫の集まりや国際シンポジウムの開催やホテル蘭風前の千里ケ浜を舞台にしたヨットレースなどを手掛けられたH先生のお誘いを受けて、何度か川内町丸山公園内に建てられている鄭成功分霊廟前で行われた生誕祭に参加したことがあります。

また当時、やはり先生の強いお勧めがあり台湾台南市の鄭成功を祀った延平郡王祠の生誕祭に平戸観光協会一行に同行して参加しました。その時、訪問した先々で鄭氏宗親総会の方々の熱烈歓迎と準VIP並みの待遇を受けたことなどを思い出しています。

鄭成功を題材にしたものでは、近松門左衛門の浄瑠璃「国性(姓)爺合戦」、浮世絵では豊原国周の「和藤内」、現代物では日中合作映画「英雄 国姓爺合戦」(2001年)などがあります。また何より、当美術館の次回特別企画展では山形欣哉先生の海洋画「鄭和の大船隊」を展示します。乞う、ご期待 !

1342333399_img002DVD「英雄 国姓爺合戦」のジャケット