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「橋口五葉版画展」が始まります。

2012-10-01

早や10月に入りました。

山本美術館では今年最後の特別企画展「橋口五葉版画展」が始まります。

五葉 (1881~1921年)が鹿児島市に生まれてから41歳で没するまでの短い生涯の中で完成させた作品は13点(種類)と数は多くはありませんが、美人画、風景画や花鳥画等において極めて完成度の高い作品を残し、五葉の名を世に知らしめています。

今回は、五葉の美人画の中から代表作「化粧の女」を始め「紅筆持てる女」「長襦袢の女」「盆持てる女」など、風景画の中から「耶馬渓」「神戸之宵月」「京都三条大橋」などや花鳥画の「鴨」等の作品を紹介します。また、女性の素描や、日本のブックデザインの先覚者とも目される五葉が手がけた漱石文芸書の装幀本、並びに五葉が浮世絵研究家として浮世絵版画名品240図の復刻を監督、解説し、浮世絵の変遷や歴史を体系化し編纂した「浮世風俗 やまと錦絵」(全12巻)も同時展示いたします。

明日2日(火)から 12月24日(月、祝日)までの開催です。「大正の歌麿」とも称された五葉の“五葉ワールド”を、是非、ご覧になってください。

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