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「カッチョ」

2013-01-15

今朝の千々石への墓参りの帰途、実家の近くで知人と会い新年の挨拶と世間話をしていると、目の前の田んぼに丸々とした小さな野鳥が飛び降りてきました。

先日、美術館前の芝生で見た野鳥と似ていたので、思わず知人に「あの鳥は何と言いましたかね」と尋ねたら、「あれは、カッチョさ、カッチョ鳥」との答えでした。

そう言えば、小中学生の頃の冬休みや学校が休みの冬の時期、山で仲間たちとよくカッチョ罠を仕掛けて遊んでいたことを思い出しました。罠は小さな木の枝をマオラン(だったかな)や蔓などを使って組合せて、そこにモチの木などの赤い実を撒いて置きます。カッチョが餌を食べるため仕掛けた小枝に飛び乗ると、バネの役目をした別の枝が弾けてカッチョを挟みこんでしまうものです。そうして捕まえたカッチョを一度、先輩が枯れ枝を集めて焼いてくれ皆で分け合って食べたことがありますが、小さな鳥ですから黒こげで、まるで炭を食べているように不味かった記憶があります。

カッチョの正式名はシロハラです。このような遊びがよかったのかどうかは別として、今の時代では考えられないような経験でした。

1358246283_imageCAYAQ0HB「シロハラ」(ネット写真より)