山本美術館 > ブログ > れきぶん長崎学講座「長崎版画のひみつと中国」

れきぶん長崎学講座「長崎版画のひみつと中国」

2013-02-18

16日(土)、長崎歴史文化博物館で開催された「長崎版画のひみつと中国」を受講しました。この講座は、ながさき県民大学の講座としても登録されているものです。

たくさんの画像を使っての講義は、長崎版画のおこりや特徴、中国の蘇州版画や年画などからの影響についてが主な内容でした。中でも、講義担当の研究員の方が個人的に興味を持たれている「象」を描いた長崎版画7点を掘り下げて解説されたのが興味深く、楽しく拝聴しました。

また、講師が紹介された画像は当館でも所蔵している長崎版画やそれらの図録などで目にしたことがあり、より身近に感じることができました。また長崎版画は現存している作品数が少なく貴重で、手彩色や合羽摺の素朴で独特なものが多いことの確認ができました。

長崎の伝統芸術である長崎版画の魅力を再認識し、当館でも再度、長崎古版画の特別展を企画しようと意欲をかきたてられた有意義な講座でした。(N)