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長崎県美術館「クリムト展」

2013-03-14

長崎県美術館で開催中の、生誕150年記念「クリムト 黄金の騎士をめぐる物語」(~4/7まで)を鑑賞に行きました。

展覧会の中心作品「人生は戦いなり(黄金の騎士)」(1903年、愛知県美術館所蔵)は、クリムトの友人である音楽家のマーラーをモデルに描かれたと言われており、脇目も振らず前進する騎士はクリムトの転換期を象徴する芸術至上主義を力強く表現しているとの解説がされています。また、画面下には日本の屏風の箔のような格子模様が見られることから、日本美術の影響があげられ、その後の金箔を多用した甘美で妖艶なスタイル・黄金様式を確立する「ストックレー・フリーズ」(下絵)が実物大のパネルで紹介してありました。他には、素描画や油彩画、ウィーン工房で制作された家具やジュエリーなど全180点の作品が展示されていて、クリムトを生んだウィーンヘ旅してみたいと思った展覧会でした。

また、先月の当館開館7周年記念コンサートで素敵な演奏を聴かせて頂いたOMURA室内合奏団メンバーの亀子さん、田辺さんのお二人も出演される「OMURA室内合奏団×クリムト展 トーク&コンサート」が、来る16日(土)15:00から美術館ホールで開催されます。皆様も是非、足をお運びください。(N)

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