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「投げ入れ」

2013-10-04

今週の華道教室は、石化柳、コデマリ、菊を使った投げ入れでした。

予定ではお生花の三種活けでしたが、先生が石化柳の曲がり具合が面白いから投げ入れにした方が楽しいでしょうと、大きなダンボール箱いっぱいに入った花器の中から円柱の細長い形の信楽焼きを選んで、急遽、投げ入れレッスンの開始です。

花器の口が大きいためそのまま活けては枝が倒れてくるので、口の幅に切った二本の股木を十字にはめ込み枝が立つようにします。それから真となる石化柳の曲がりくねった形を生かして挿していきます。石化柳は別名ジャリュウヤナギ(蛇竜柳)と言われるように蛇や竜のようにクネクネしていて、また枝先は手のような独特の形をしているので、長短をつけて形状を見ながらコデマリを前方や斜め方向に出るように作っていき、最後に菊を入れます。お花の種類は少なく色彩も地味ですが、見栄えの良い迫力ある投げ入れが完成しました。

美術館には信楽焼きの大きな花器はないので、30年前くらいに父の元職場の陶芸クラブ顧問の先生が作られ、父が何かの記念にいただいていた花器を使って、美術館入口の飾り棚に活けました。(N)

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