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二冊の本

2013-10-22

台風26号の影響で、千葉県のある図書館で床上浸水があり、蔵書約15,000冊が水に浸かり、廃棄処分をせざるを得ない状況になった、とのニュースを今朝の読売新聞ネットニュースで知りました。

15,000冊の中には色々な分野の貴重な本があるのでしょうが、私が最近読んだ単行本で特に印象に残っているのは、稲盛和夫著の「燃える闘魂」(毎日新聞社発行)と百田尚樹著の「海賊とよばれた男」(講談社発行)の上下巻です。

前者は本の題名から、かつてミスタープロ野球・長島茂雄の同じようなタイトル名の本があったけどなと思いながら、後者は日章丸事件について聞いていたおぼろげな記憶のことから購読しました。

「燃える闘魂」は、創業以来驚異的な54年間黒字の京セラやKDDIの設立、最近では日本航空の奇跡の再建などで知られるカリスマ経営者が、心の在りよう、即ち今の日本人に必要なことは強い闘争心「燃える闘魂」を持つこと、日本国民私たちの「心を変える」ことで日本再生も可能と説いています。「海賊とよばれた男」は、出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション小説で読み応えがありました。社員を家族同様に大切にして人のために尽くすことが大事で、また会社は誰のためにでもなく日本(社会)のために繁栄することが使命であるとの信念を貫いて経営を行った男の一生を、時には涙して読みました。

二冊の本の、信念を貫いて生きる男(経営者)たちに深い感動を覚えました。

1382413268_img004「燃える闘魂」(稲盛和夫著 毎日新聞社発行)

1382413268_img003「海賊とよばれた男 上」(百田尚樹 講談社発行)