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古い郵便はがき

2013-12-11

一枚の古い郵便はがき(写真入りはがき)があります。

先日、中学同窓会DVDのことで記した橘中佐銅像が、故郷千々石町の「上山公園」(現在の六角堂の在る場所)から西方の橘湾を望んでいるものです。

戦前の大正時代に発行されたもので、「(島原半島の風光) 千々石の大巌上に巍然たる軍神橘中佐の英姿」と説明書きが入っています。

はがきの中の、像の眼下に見える金屋と須之﨑地区の民家は、ほとんどが藁葺き屋根の家ですが、瓦葺きの家も4、5軒あります。数艘の小舟が集落の近くの海上に浮かんでいるのも見えます。湾の右手遠方に見える有喜・早見の半島は現在の姿と変わりなく、私たちが日常目にしている光景が写っていますが、長崎半島は残念ながら霞んで写っていません。

小学生時代に、橘中佐銅像が最初(大正時代)はこの場所に建てられ、戦中戦後の供出や撤去を町民たちの英知で免れたことは聞いていましたが、実際に写真で見るのは初めてです。(「千々石郷土史」なんかで見ているのかも知れませんが、記憶が曖昧。)

このはがきを見つけたときは、何か、非常に嬉しく得した感じを持ったことを思い出しています。

1174183272_1000004-1橘中佐銅像の郵便はがき