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マルク・シャガール展

2008-07-29

本日から特別企画展「マルク・シャガール展~愛と平和~」(~9月28日まで)を開催します。今回、当館では初めてとなる国外作家の特別企画展で、私の気分も館内の雰囲気も少し違って新たなものになりました。

「マルク・シャガール」(1887-1985)は97年間の生涯のなかで、油彩・版画・陶芸・ステンドグラスなどの様々なジャンルに旺盛に挑み、約15,000点の作品を残したと言われています。

シャガールは、版画を「夢を託す手段・お守り」と語っており、石版や銅版を使った版画に表現手段を求めたのは35歳の頃で、初期は白黒の銅版画を中心に取り組み、微細な線の交錯が黒白の鋭い対照の光と影とを鮮やかに際立たせています。

それから、第二次世界大戦後になると彩色石版画に熱中し、明るい色彩と豊かな想像力に溢れた鮮烈な作品を次々と生み出しました。

シャガールは、“生ある間はその生を愛と希望の色彩で彩るべきでありましょう”と作品を通して世界中の人々に愛と希望を与え、平和のメッセージを伝えています。

マルク・シャガールの作品を観る人々が、心の和らぎ、幸福感に満ちた清らかな心、勇気や寛容の気持ちを感じて下されば幸いです。

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