山本美術館

モンブラン(MONTBLANC)の万年筆

ご来館される度にお礼の葉書を送って下さる女性の方は、いつも万年筆でさらさらと文字を書かれていて素敵だなあと思っていました。

そして先日、歳の近い知人との話しの中で、万年筆で書いた文字は美しいし私たちの年代で万年筆をスマートに使っている人って素敵ですね、などと万年筆談義に花が咲きました。

そこで両親に万年筆を持っていないかと尋ねたところ、父から「毎年一回、年賀はがきを書く時にしか使ってないから普段は直希が使っていいよ」と愛用しているモンブランの万年筆を貰いました。

まさかモンブランの万年筆が出てくるとは思っていなかったので嬉しさも倍増しましたが、この万年筆は父が10数年前、祖母（母の母）からいただいたものだそうです。マイスターシュテュック No.149というモデルでかなり太文字が書けます。

また、このモンブランは祖母もいただきもので、もったいなくて全然使っていなかったそうです。しかし、普段から筆まめな祖母は巻紙に美しい墨文字でよく分かる内容の手紙を私たち孫にもたびたび送ってくれていました。万年筆はかなり年季が入っていますが、とても嬉しくて早速お手紙を書くのに使おうと思います。何か、より大人になった気分です。（Ｎ）

譲り受けたモンブラン(MONTBLANC)の万年筆	美しい模様のペン先