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高倉 健についての本

2015-01-25

高倉 健さんが亡くなってから、矢継ぎ早に健さん関係の本が出版されたり、各雑誌で特集が組まれたりしています。

そんな中で先日、小説「高倉健 孤高の生涯」の上巻・任侠編と下巻・流離編を入手しました。

作者は映画記者時代から健さんと30年に渡る親交があり、綿密な取材メモを紐解いて人間、高倉健の生涯を追っています。

上巻では、健さんが大学卒業後東映に入社し、映画俳優・高倉健としての誕生から江利チエミとの結婚、そして網走番外地や日本侠客伝の各シリーズものへの出演までを綴っています。下巻では、圧倒的人気を誇った昭和残侠伝や日本侠客伝の任侠映画出演を経て、やがて実録路線へ変遷した東映を離れて、八甲田山や幸福の黄色いハンカチや君よ憤怒の河を渉れなど作品を選び、国民的俳優、国際的俳優として新しい高倉健像を確立していったことを記していて、一気に読み終えました。

本の帯では、14年3月から執筆とありますが、健さん逝去後に慌ただしくまとめられたのか、上下巻とも2、3カ所に校正ミスと思われる部分がみられましたが、興味深く高倉健の全体像を知ることができました。

 

「高倉健 孤高の生涯 上 任侠編」(嶋崎信房著 音羽出版)

「高倉健 孤高の生涯 上 任侠編」(嶋崎信房著 音羽出版)

「高倉健 孤高の生涯 下巻 流離編」(嶋崎信房著 音羽出版)

「高倉健 孤高の生涯 下 流離編」(嶋崎信房著 音羽出版)