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川瀬巴水木版画展の始まり。

2015-03-31

本日より当館の開館十周年記念特別企画展の第2弾「川瀬巴水木版画展」が始まります。

29日の日曜日の閉館後、第1弾の竹久夢二木版画作品に感謝を申し上げつつ取り下げて、あらかじめ準備していた巴水の作品やキャプション等を手際よく飾り付けていきます。親娘3人がそれぞれ役割分担に従っての作業ですが、さすがに10年目になると慣れて要領よく、スピードが違います。

今回展示の、郷愁を誘う風景作品13点はもちろんですが、展示作品の中の「肥前雲仙嶽」の版木展示が大きな特徴(目玉)です。

肥前雲仙嶽の作品は、同じ構図の絵が大(約24cm×36cm)、中(約16cm×24cm)、小(約8㎝×12㎝)と三種類あり、これらを同時に紹介しているので見比べてみるのも楽しみです。版木は中の大きさのもので、材質は桜の木で7枚組です。7枚の両面に絵柄が彫りこんであり、各々には巴水ブルーと呼ばれる藍、赤や黄などの色が残っています。

巴水の版木は残存しているのが珍しく、滅多に見られるものではありません。会期は、6月28日(日)までです。この機会に、たくさんの皆様方にご覧いただければ幸いです。

 

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